コラム

ベストマザー賞

今日(5/10)は私の母の命日(3回忌)だった。

奇しくも、どこかの企画でベストマザー賞の発表があったというTV報道があった。

 

とても笑えた。

ベストマザー賞に選出されたのは3名で、一人は嘗て何とかクラブという昨今のAKBと同じようなコンセプトで集団をなしていたグループにいた女性だ。

2人目は、最近くだらない男優に二股をかけられたとかいうモデルだ。

3人目は、モデルで歌も歌う人だった。

2人目の女性も3人目の女性もいわゆるバツイチだ。

殊に3人目の女性は、再婚したのだが、その夫が最近泥酔して飲み屋で暴れて逮捕されたとか、女性が体や顔に痣を作って救急で病院に駆け込んだのだが、どうも夫からDVを受けたのではないかという報道があった。

 

ベストマザーの基準が全く判らないが、昨今の女性にとって、それらの女性は格好がよいのだろうと思う。

私自身も3人目の女性については、映画にも出たことがあり、その演技力はとても面白いと思った。しかし、それだからといって、その女性の生き方が良いとは全く思えない。舞台の演技とそれを演ずる女優とを混同したとすると、それは全くの的はずれであり、演技とか芸術というものは、ある人格がゆがんでいるというエネルギーから生まれることがままあり、それが見る者にとっては迫力のあるものとなる。

しかし、そのような演技ができる人を一般人が普通の生活をするに当たり模倣すべき或いは憧れるものでは決してないのである。

 

極めて笑える賞だった。