コラム

政府は反省すべきです!!

 

武漢由来の新型コロナウイルスを押さえ込んだと言われていた中国ですが、ここ数ヶ月間のうちに中国各地で新型コロナウイルスの感染が再拡大し始めており、従来株より感染力が強いデルタ株への中国の防御態勢に懸念が浮上しているということです。

その原因について、中国当局は、デルタ株と、国内の観光シーズン真っただ中であることが感染拡大の要因だとしているということです。

湖南省中部の株洲市では、100万人以上が3日間の外出自粛を求められ、集団検診とワクチン接種が実施され、デルタ型の感染が確認されたことを受け、他の複数の都市では緊急のロックダウンが敷かれているということです。

中国当局の発表ではこれまでに16億回分以上の接種が行われたとされています。

南京などでも、デルタ株の感染が確認されましたが、それは7月に南京空港で、ロシアから到着した飛行機の清掃を担当した従業員の間で初めて確認されたものだということです。そして、当局は直ちに南京市民約920万人を対象にウイルス検査を実施し、数十万人に外出禁止令を出したということです。

しかし、そのような措置にもかかわらず、7月下旬ころから週末になると、人気観光地の湖南省張家界市で多くの感染者が確認されたのですが、それは南京からの旅行者が最近、同市を訪れたことが原因だと中国当局は見ているようです。

感染拡大は首都・北京にも到達しており、同市内での感染例もあるということで、北京では、感染者が出た地域への全ての航空便やバス・鉄道が停止され、観光客が同市内へ入ることも禁止されているということです。

新型ウイルス感染症COVID-19が最初に確認された湖北省武漢でも新たな感染が広まっているということです。(2020年6月以降、武漢では感染は確認されていなかった。)

そればかりか、先月、壊滅的な洪水が発生した河南省北部・鄭州や、南部・海南省も感染増加に見舞われているということです。

中国は、コロナに打ち勝ったと、はしゃいでいたと思います。

しかし、コロナ発症の武漢では武漢由来の新型コロナウイルスの変異種とされるデルタ株が世界を一周したかのように、再び中国を襲っています。

やはり、政府のいう「人流を防ぐ」ということが伝染病やウィルスのの感染防止には必須のものであることが窺えます。

それは、コロナウィルスの大きな洗礼を受けた北海道を見ても明らかでしょう。北海道は雪祭りに訪れた中国人観光客によって当初大規模な感染がでたのです。

それなのに、政府は「経済に打撃を与えない」などといって、Go to Travelなどというキャンペーンを張り、それをなかなか撤回しなかったのです。しかし、現在では、首相なども先ほど言いました「人流を少なくする」と言って国民が移動するのを控えて欲しいとの「要請」をしているのです。しかし、国民殊に若い方々は、そのような「要請」にはなかなか従ってくれないというのが現状です。

このような現象はは当たり前とも思えます。

首相が、反対意見には耳を貸さず頑張り続けた「人流を促進したGo to Travel」について、何らの総括をしないまま、今度は「人流を少なくする」として要請をなしたとしても、そのような「大人」を信用する若者はいないのではないでしょうか。

先に言ったことを忘れて、自らの保身のために、次々と目新しい役に立たない施策(策略)を弄したとして、何の役にたつというのでしょうか?

失敗は失敗として認め、それを謝罪し、新たな手段を講ずるのでなければ、若者は大人を認めることはないのではないかと思います。

政治家は猛省すべきであり、そこからやり直さなければなりません。