コラム

またまた目眩まし

国家安全保障関連法を強行成立させ多数国民の顰蹙を買ったと思えば、今度は来る来年の参議委員選挙を見据えた目眩ましだ。

平成27年9月24日、自民党の総裁選が行われ、無投票で安部総裁が選出された。

同日なされた安倍自民党総裁は、記者会見で「新3本の矢」を持ち出した。
安部総裁は、「本日、この日から、アベノミクスは第2ステージへと移ります」と述べ、「新しい3本の矢を放ちます。」とお決まり文句の後、その「3本の矢」を次のように説明した。

第1の矢として「経済政策優先」を掲げ、GDP600兆円とするとした。
第2の矢として「夢を紡ぐ子育て支援」を掲げ、待機児童や不妊治療に対する政策を打ち、希望出生率1・8の実現を目指すとした。(何と心地のよい表現でしょう。女性にはたまりません。でも、どのようにするのでしょう?)
第3の矢として「安心につながる社会保障の構築」を掲げ、年間10万人を超えている介護離職者をゼロにするとした。(余りにも介護の現実を知らなすぎます。)

一方、安全保障関連法については触れることはなかった。

アベノミクスともてはやされている現象も、マネーゲームが偶々うまくいった結果に過ぎないものであるにもかかわらず、全く実体経済を伴ったものでないことは良識者には判っている。
「第1ステージ」の評価・総括もなされないまま、目新しい「第2ステージ」などとはチャンチャラ可笑しい。
しかし、新し物好きには堪らないものだろう。
GDPを数年間で160兆円のばして600兆円にするなどということは夢のまた夢だ。

結局のところ、「本日、この日から、アベノミクスは第2ステージへと移ります」を直訳すると、「国民の声に全く耳を傾けることなく、国家安全保障法を強行採決をしたことを忘れてください。」ということになる。

同時に、 安倍総裁は、「アベノミクスによる成長のエンジンをさらにふかし、その果実を国民一人一人の安心、将来の夢や希望に大胆に投資していく考えであります」と述べた。

意味不明である。
とともに、安部総裁が、おじい様が安保法を成立させたことと自らをオーバーラップさせている錯覚は恐ろしい。

このような具体性のない抽象的、無内容、どのかの何とかアドバイザーが考案した一見煌びやかな言葉に騙される国民ではないと信じたい。

今回の国家安全保障法の強行採決は、「軍事お宅」と「おじい様と同じ能力と才気を持っているなどと錯覚した安部総裁」との共同制作によるものだ。

我々、良識ある国民は一部「軍事お宅」に煽動されては決してならない。

そして、世界中のどこに行っても、「平和をこよなく愛する日本人」であり続けることが、日本の安全をもたらす最善の道であることを肝に銘ずべきである。

デモの心は、来るべき参議院選挙まで、絶対に忘れてはいけない。